高齢者が履きやすい靴とは?転倒を防ぐ選び方と訪問12年の理学療法士のおすすめを紹介

高齢者が履きやすい靴の選び方を解説する画像 介護グッズ・食事

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📋 この記事でわかること

  • ✔ 高齢者に履きやすい靴が必要な理由
  • ✔ PTが現場で重視する靴選び5つのポイント
  • ✔ 介護シューズが嫌がられる理由と代替案
  • ✔ LAQUN(ラクーン)の特徴とおすすめの理由
もくもく

・理学療法士歴15年|訪問リハビリ12年|累計12,000件以上の訪問
・在宅生活の専門家:小さなお子さんから難病、高齢の方まで幅広くサポート
・現場目線の発信:現場で培った「長く・安全に自宅で過ごすための工夫」を公開中

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最近、母が玄関で靴を履くのにすごく時間がかかるようになって…外出も億劫になってきてるみたいで

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それは靴が合っていないサインかもしれません。高齢になると足の形が変わったり、しゃがむのがつらくなったりして、今まで履けていた靴が急に履きにくくなることがよくあります

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靴を変えるだけで変わるものですか?

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変わります。訪問リハビリの現場でも、靴を替えただけで外出頻度が上がったという方を何人も見てきました。今日は転倒を防ぎながら脱ぎ履きもしやすい靴の選び方と、実際におすすめしている靴を紹介します

この記事は、訪問リハビリに12年間従事し、延べ12,000件以上の在宅訪問を担当してきた理学療法士が執筆しています。靴選びは転倒予防の現場でも繰り返し直面するテーマで、靴を替えることで外出頻度が上がった利用者さんを何人も見てきました。

高齢者に「履きやすい靴」が必要な理由

転倒は要介護になる原因の第4位

「親が転んで骨折した」という話は、介護が始まるきっかけとしてよく聞きます。

実際、内閣府の高齢社会白書(令和3年版)によると、要介護になった原因の第4位は「骨折・転倒」(13.0%)です。認知症や脳卒中と並ぶ、決して他人事ではないリスクです。

⚠️ 転倒・骨折は要介護の引き金になる

内閣府「高齢社会白書(令和3年版)」によると、要介護になった原因の第4位は「骨折・転倒」(13.0%)。靴の不適切さは転倒の原因のひとつで、サンダルやスリッパでの室内移動、サイズの合っていない靴などは特に注意が必要です。

出典:内閣府「令和3年版高齢社会白書」第1章第2節

靴を見直すことは、転倒予防の第一歩です。

高齢になると足・靴の問題が起きやすい

高齢になると、足や体にこんな変化が起きてきます。

✅ 高齢者の足に起きやすい変化

  • 足の幅が広がる・外反母趾が進む
  • 足がむくみやすくなる
  • しゃがむ・かがむ動作がつらくなる
  • 手指の力が落ちて紐が結びにくくなる

若い頃と同じ靴選びでは合わなくなるのは当然です。「なんとなく今の靴でいいか」と思っていると、知らないうちに転倒リスクが高まっている可能性があります。

👨‍⚕️ もくもくポイント

高齢になると足の形が変わったり、むくみやすくなったりするため、若い頃と同じ靴選びでは合わなくなることがよくあります。サイズを測るときは夕方〜夜の足がむくんだ状態で測るのがおすすめです。

高齢者の靴選び|PTが現場で重視する5つのポイント

高齢者の靴選び5つのポイントを解説する画像

訪問リハビリの現場で12年、12,000件以上の家庭を訪問してきた経験から、高齢者の靴選びで特に重視しているポイントを5つ紹介します。

かかとがしっかりしている
かかと部分を指で押して硬さを確認。ぐらつきを防いで転倒リスクを下げる

足の甲が固定できる(マジックテープ・ダイヤル式)
座ったまま脱ぎ履きでき、甲全体をしっかり押さえられる

靴底が滑りにくく・適度な硬さ
滑り止め加工+ロッカーソール形状でつまずきにくい

つま先に余裕がある
1〜1.5cm程度の余裕+足幅(ワイズ)も確認する

脱ぎ履きがしやすい
座ったまま履けること・靴べらが使いやすい構造が理想

① かかとがしっかりしている

靴選びで最も重要なのが、かかと部分の硬さです。

かかとがやわらかかったり、踏みつぶされていたりすると、歩くたびに足が靴の中でぐらつきます。このぐらつきが積み重なると、バランスを崩しやすくなり転倒リスクが上がります。

研究でも、靴の固定力が低いと膝や足首の角度に補償的な変化が生じ、つまずきや転倒のリスクが高まることが示されています。

出典:Enhancing Footwear Safety for Fall Prevention in Older Adults – PMC 2024

靴を手に取ったとき、かかと部分を指で押してみてください。しっかり硬さがあるものを選びましょう。

👨‍⚕️ もくもくポイント

靴を選ぶときはかかと部分を指で押して硬さを確認してみてください。かかとがやわらかい靴や踏みつぶされた靴は、歩くたびに足がぐらつき、転倒リスクを高めてしまいます。

② 足の甲が固定できる(マジックテープ・ダイヤル式)

紐靴はしっかり固定できる反面、しゃがんで結ぶ動作が高齢者にはつらいことが多いです。

おすすめはマジックテープまたはダイヤル式(BOAシステム)の靴です。座ったまま簡単に脱ぎ履きでき、かつ足の甲をしっかり固定できます。

「紐がなければ固定力が落ちるのでは」と思われがちですが、マジックテープでも甲全体を押さえる構造になっていれば固定力は十分です。

③ 靴底が滑りにくく・適度な硬さ

靴底(ソール)は滑り止め加工があるものを選びましょう。特にフローリングや雨に濡れた路面での転倒予防に効果があります。

また、ソールが柔らかすぎると地面の凹凸に足をとられやすくなります。適度な硬さがあり、つま先が少し反り上がっている形状(ロッカーソール)のものだとつまずきにくくなります。

④ つま先に余裕がある

高齢になると足の指が動かしにくくなり、つま先が窮屈だと指が縮こまった状態(浮き指)になりやすいです。浮き指はバランス低下につながります。

つま先に1〜1.5cm程度の余裕があるサイズを選びましょう。また、足幅(ワイズ)も長さと同様に確認することが大切です。

⑤ 脱ぎ履きがしやすい

玄関での脱ぎ履きがスムーズにできるかどうかも重要です。

かがむのがつらい・バランスが不安定という方には、座った状態で履けること・靴べらが使いやすい構造であることがポイントになります。

脱ぎ履きに時間がかかったり転倒リスクがあったりすると、それだけで外出が億劫になります。玄関に椅子を置いて座って履ける環境を整えることも合わせておすすめしています。

介護シューズ(あゆみ)じゃダメなの?

機能は十分でも「見た目が嫌」と断られる現実

介護シューズの代表格といえば「あゆみ」シリーズです。幅広設計・マジックテープ・脱ぎ履きのしやすさと、機能面では非常に優れた靴です。

ただ、訪問現場で正直に感じていることがあります。

「この靴、おすすめなんですよ」と紹介すると、こんな反応が返ってくることが少なくありません。

「こんな老人みたいな靴、履きたくない」

— 訪問先の利用者さんの言葉

機能がいくら優れていても、本人が嫌がれば履いてもらえません。履いてもらえなければ意味がない。これが現実です。

外出意欲は、見た目のモチベーションとも深く関係しています。「おしゃれな靴を履いて出かけたい」という気持ちは、何歳になっても大切なものです。

👨‍⚕️ もくもくポイント

「老人っぽくて嫌」と介護シューズを拒否される方は、訪問現場でも少なくありません。見た目のモチベーションは外出意欲に直結します。機能だけでなく、本人が「履きたい」と思える靴を選ぶことも大切なポイントです。

あゆみが向いている人もいる

一方で、あゆみが明確に向いているケースもあります。

✅ あゆみが向いているケース

  • 足にむくみがあって横幅の広いサイズが必要な方(ワイズ対応)
  • 装具を使用していて左右別々のサイズが必要な方

だから見た目と機能を両立した靴が必要

まとめるとこうなります。

介護シューズと一般スニーカーの機能・見た目を比較した画像

機能を取れば見た目が介護っぽくなる。見た目を取れば機能が不安。どちらも一長一短です。

「機能も見た目も妥協したくない」「介護シューズには抵抗がある」という方に、次のセクションで実際に現場でおすすめしている靴を紹介します。

訪問12年のPTがおすすめする靴|LAQUN(ラクーン)

LAQUNとはどんな靴か

LAQUN(ラクーン)は「1秒で履けるスニーカー」というコンセプトのもと、2023年に誕生した日本ブランドです。最大の特徴はハンズフリーで立ったまま履ける構造で、靴ひもを結ぶ必要もなく、かかとを押し込む手間もありません。

国内最大級のクラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」で2023年1月に初登場し、目標金額10万円に対して約541万円を売り上げた大人気商品です。

介護シューズではなく、あくまで「普通のスニーカー」として設計されているのがポイントです。見た目はシンプルでどの年代にも合うデザインながら、高齢者が使いやすい機能がしっかり備わっています。

PTの視点で見たLAQUNの良いところ

先ほど紹介した靴選び5つのポイントに照らして確認してみます。

① かかとがしっかりしている かかと部分に独自の構造を採用しており、スリッポンタイプながらかかとがしっかり固定されます。「スリッポンはかかとがぐらつく」という弱点をカバーしている点が、PTとして評価できるポイントです。

② 足の甲が固定できる 手を使わずに履けるハンズフリー設計でありながら、履いた後は足全体をしっかりホールドします。紐もマジックテープも不要で、座らずに立ったまま脱ぎ履きできます。

③ 靴底が滑りにくく・適度な硬さ ソールにはEVAとTPRが使用されており、軽量で柔らかくクッション性が高いのが特徴です。長時間の歩行でも疲れにくい設計になっています。

④ つま先に余裕がある つま先部分にゆとりのある設計で、足の指が圧迫されにくい構造です。

⑤ 脱ぎ履きがしやすい これがLAQUN最大の強みです。玄関で座らなくても、立ったまま1秒で脱ぎ履きができます。訪問現場で「玄関での脱ぎ履きがつらい」という声を何度も聞いてきた身としては、この機能は本当に助かります。

📝 訪問現場より

ラクーンを紹介したら、利用者さんだけでなく娘さんも気に入って、一緒に購入されたことがありました。「介護用の靴じゃないから抵抗なく履ける」と喜んでいただけました。

— 訪問先の利用者さんとご家族のエピソード

こんな方に特におすすめ

✅ こんな方におすすめ

  • 玄関でかがむのがつらい方
  • 紐靴が結びにくくなってきた方
  • 介護シューズの見た目に抵抗がある方
  • 外出意欲を取り戻したい方
  • 家族からプレゼントしたい方

📝 訪問現場より

近くへの外出はサンダルで済ませていた方が、ラクーンに替えてからさっと立ったまま履けるようになりました。サンダルよりかかとがしっかり固定されるので、転倒リスクが明らかに下がったと感じています。

— 訪問リハビリ現場でのエピソード

LAQUNの選び方・購入方法

LAQUNのサイズの選び方を説明する画像

サイズの選び方

LAQUNを選ぶときに注意してほしいのがサイズです。

高齢になると足がむくみやすくなります。午前中に測ったサイズと夕方のサイズが違う、ということも珍しくありません。サイズ測定は夕方〜夜、足がむくんだ状態で行うのがおすすめです。

また、足の長さだけでなく足幅(ワイズ)も確認しましょう。幅広の方は普段のサイズより1サイズ上を選ぶと安心です。

迷ったときは大きめを選ぶより、公式サイトのサイズ交換サービスを活用するのがおすすめです。大きすぎる靴はかえって転倒リスクになります。

購入はこちら

LAQUNは楽天・Amazonでも購入できます。


まとめ

今回は高齢者に履きやすい靴の選び方と、訪問12年のPTとしておすすめするLAQUN(ラクーン)を紹介しました。

📝 まとめ

  • ✅ 転倒は要介護になる原因の第4位。靴選びは転倒予防の第一歩
  • ✅ かかとの硬さ・甲の固定・滑りにくいソール・つま先の余裕・脱ぎ履きのしやすさが重要
  • ✅ 介護シューズは機能◎だが見た目で嫌がられることも
  • ✅ 幅広・装具使用の方にはあゆみも引き続きおすすめ
  • ✅ LAQUNは機能と見た目を両立した、現場でおすすめできる一足

靴を変えるだけで、外出が楽になることがあります。「最近出かけるのが億劫そう」と感じたら、まず足元を見直してみてください。

【ご注意】本記事は、理学療法士の資格を持つ筆者が在宅訪問の経験をもとに作成した情報提供を目的としたものです。個人の状態や環境によって適切な対応は異なります。医療・介護に関する判断は、担当の医師・ケアマネジャー・専門職にご相談ください。

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