📋 この記事でわかること
- ✔ やってはいけない動き(禁忌)と中止のサイン
- ✔ 自宅でできるストレッチのやり方
- ✔ コルセットと歩行補助具の正しい使い方
- ✔ 家族が家でできる観察とサポート

親が脊柱管狭窄症って診断されて…手術をすすめられたけど、高齢だし本人もこわがってて。手術以外に、家でできることって何かないのかな?

いちばん多いご相談です。結論からいうと、家でできることはちゃんとあります。ただし「やってはいけない動き」を知らずにやると逆効果になることも。順番に説明しますね。
「親が脊柱管狭窄症と診断された。手術をすすめられたけれど、高齢だからできれば避けたい——」そんなご家族からの相談を、訪問の現場で本当に何度も受けてきました。
私は訪問リハビリ専門の理学療法士として、12年間で12,000件を超えるお宅にうかがってきました。脊柱管狭窄症で足のしびれに悩む高齢の方も、数えきれないほど担当しています。そのなかで実感しているのは、「手術しかない」とあきらめる前に、自宅でできることはまだ残っている、ということです。
ただし大前提として、これは「ストレッチで治す」という話ではありません。脊柱管狭窄症とうまく付き合いながら、歩ける距離を保ち、生活の質を落とさないための工夫です。そして何より、知らずにやると症状を悪化させてしまう”やってはいけない動き”があります。ここを外さないことが、いちばん大切です。
この記事では、現場で実際に指導している内容を、ご家族が親御さんに伝えられる形でお話ししていきます。
脊柱管狭窄症は「前かがみで楽になる」病気【まず知ってほしい大原則】

自宅でできることをお話しする前に、どうしても先に知っておいてほしい大原則があります。それは、脊柱管狭窄症は「前かがみになると楽になる」病気だということです。
背骨の中には、神経が通る「脊柱管」というトンネルがあります。脊柱管狭窄症は、加齢などでこのトンネルが狭くなり、中の神経が圧迫されて、足のしびれや痛みが出る病気です。
ここがポイントなのですが、このトンネルは姿勢によって広さが変わります。腰を反らすと狭くなり、前かがみになると広がるのです。脊柱管は前かがみの姿勢で広くなり神経の圧迫がやわらぐため、歩くときに杖やシルバーカーを押して腰をかがめると下肢の痛みが楽になります(日本整形外科学会の資料より)。
「少し歩くと足がしびれて立ち止まる。でも前かがみで休むとまた歩ける」——これを間欠性跛行(かんけつせいはこう)といって、脊柱管狭窄症のいちばん代表的な症状です。スーパーのカートを押すと楽に歩ける、自転車なら平気、という方が多いのも、どちらも自然に前かがみになるからです。
だから「治す」より「うまく付き合う」
この病気は、加齢にともなう背骨の変化が原因なので、ストレッチや運動で狭くなったトンネルそのものを元に戻すことはできません。ここは正直にお伝えしておきます。
ただ、希望のない話ではありません。手術をする前に、まずは保存療法——薬、運動療法、リハビリといった、体を切らない治療から始めるのが基本とされています。実際、診療ガイドラインでも運動療法には中等度の効果があると示されています(腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021より)。
出典:腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021(改訂第2版)
ただ、ここで大事なことをひとつお伝えしておきます。「うまく付き合う」は「放置してもいい」ということではありません。
以前担当した方で、手術をすすめられたにもかかわらず「こわいから絶対にやりたくない」と長い間拒んでいた方がいました。最初は数百メートル歩けていたのが、少しずつ歩ける距離が短くなり、最終的には10メートルほど連続で歩くのが限界という状態になってしまいました。その方はそこで初めて「もうこれ以上は無理だ」と決心し、手術を受けることになりました。
自宅でのストレッチや補助具は「うまく付き合う」ための工夫であって、通院をやめていい理由にはなりません。定期的に医師に状態を診てもらいながら、変化があれば手術も視野に入れていく——この姿勢が、結果として親御さんを守ることにつながります。
つまり、この記事でお話しするのは「治す」ための方法ではなく、しびれとうまく付き合いながら、歩ける距離を保ち、生活の質を落とさないための工夫です。そしてその工夫の第一歩は、意外にも”やってはいけないこと”を知ることから始まります。次の章が、この記事でいちばん大事なところです。
👨⚕️ もくもくポイント
脊柱管狭窄症は「治す」より「うまく付き合う」病気です。狭くなった神経の通り道は運動では元に戻せないからこそ、悪化させない付き合い方がいちばんのカギになります。
やってはいけないこと(禁忌)【この記事でいちばん大事】

ここがこの記事でいちばん大事なところです。脊柱管狭窄症は、良かれと思ってやった運動で、かえって症状が悪化することがある病気だからです。
最初の章でお話しした通り、このトンネルは腰を反らすと狭くなります。つまり、腰を反らす動きは神経をさらに圧迫してしまう——これが最大の禁忌です。
腰を反らす動きはNG
具体的には、こういった動きに注意してください。
⚠️ やってはいけない動き
- うつ伏せで上半身を起こして背中を反らす運動(コブラのポーズのような動き)
- 立ったまま腰に手を当てて、上体を後ろに反らす体操
- ラジオ体操やテレビ体操の中にある、大きく後ろに反る動き
健康のためにと体操をがんばっている方ほど、無意識に腰を反らしてしまっていることがあります。実際の現場でも、「腰にいいと思って毎朝反る体操をしていた」という方は珍しくありません。本人は良かれと思っているので、なおさら注意が必要です。
ストレッチや運動をするときは、「反らす」のではなく「丸める(前かがみ)」方向を基本にしてください。これだけは外さないでください。
👨⚕️ もくもくポイント
「腰にいい」と思ってやっている体操が、実は反る動きで逆効果——これは現場で本当によく見る落とし穴です。一度、親御さんがどんな運動をしているか見てあげてください。
痛み・しびれが増えたら、すぐ中止
もうひとつ大事なのが、「やっていて症状が強くなったら、その場でやめる」ことです。
ストレッチや運動の最中、あるいはやったあとに、次のようなサインが出たらすぐ中止してください。
⚠️ すぐに中止するサイン
- 足のしびれが強くなった
- 痛みが増した
- 足に力が入りにくい感じがする
——こういったサインが出たら、その運動は今のその人には合っていません。すぐに中止してください。「我慢して続ければ効く」というものではありません。
特に高齢の方は、体力や体の硬さ、症状の程度に大きな個人差があります。国の運動の指針でも、個人差をふまえて強度や量を調整し、できることから取り組むことが大切とされています(厚生労働省 身体活動・運動ガイド2023より)。同じ病名でも、合う運動は人によって違うのです。
出典:厚生労働省 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023
こんなときは運動より先に受診を
次のような場合は、自宅での運動を始める前に、まずかかりつけ医に相談してください。
⚠️ 運動より先に受診が必要なサイン
- 足の力が入らない、つまずきやすくなった
- 排尿・排便のコントロールがしにくくなった
- 安静にしていてもしびれや痛みが強い
これらは、自己判断で運動する前に医師の確認が必要なサインです。膝や腰に痛みがある場合も、運動を始める前にかかりつけ医や専門職に相談しておくと安心です(厚生労働省の資料より)。
脊柱管狭窄症は、付き合い方を間違えなければ、自宅でできることがちゃんとある病気です。次の章から、その「やっていいこと」を具体的にお話ししていきます。
多くの人に合いやすい在宅ストレッチ【まずはこれから】

ここからが「やっていいこと」です。ただし最初に、ひとつだけ大事な確認をさせてください。
その前に:合うか合わないかを試してみる
禁忌の章でお伝えした通り、合う運動には個人差があります。そこで、ストレッチを始める前に簡単なチェックをしてみてください。
仰向けに寝て、両膝を立てる。そこから膝をゆっくり胸のほうに引き寄せて、腰を軽く丸めてみる。
このとき、足のしびれや腰の張りが「楽になる・気持ちいい」なら、前かがみ方向の動きがその人に合っているサインです。逆に、しびれや痛みが強くなるようなら、今は無理にやらないでください。これが、その人にとっての「合う・合わない」のいちばんわかりやすい目印になります。
楽になる感覚があった方は、次のストレッチに進みましょう。
膝抱えストレッチ(基本のひとつ)
脊柱管狭窄症の方にいちばん合いやすく、私が現場で最初にお伝えすることが多いのが、この膝抱えストレッチです。腰を丸める方向の動きなので、理にかなっています。
やり方はシンプルです。
- 仰向けに寝る
- 両手で片方の膝を抱えて、ゆっくり胸のほうに引き寄せる
- 腰の伸びを感じるところで、20〜30秒キープ
- ゆっくり戻して、反対の足も同じように
つづけるためのコツ
- 呼吸を止めない。息を吐きながらゆっくり引き寄せると、力が抜けてよく伸びます。
- 片膝からでOK。両膝を一度に抱えるのがつらい方は、片膝ずつで十分です。慣れてきたら両膝を試してみてください。
- 回数を欲張らない。「たくさんやれば効く」ものではありません。1日数回、痛気持ちいい範囲で。
- 痛みやしびれが増したらすぐ中止。これは禁忌の章でお伝えした通り、いちばん大事な約束です。
仰向けがつらい方は「座ったまま」でもできる
「仰向けに寝ると起き上がるのが大変」「床に寝るのが不安」という方も多いと思います。そういった場合は、椅子に座ったままできるバリエーションも選択肢になります。
座位での膝抱えストレッチ
椅子に浅めに座り、片方の膝を両手で抱えてゆっくり胸に引き寄せます。腰の伸びを感じるところで20〜30秒キープし、ゆっくり戻す。反対の足も同じように行います。
座位での前屈
椅子に座ったまま、お辞儀をするように上体をゆっくり前に倒します。腰が軽く伸びる感覚があれば十分です。無理に深く倒す必要はありません。
どちらも「前かがみ方向の動き」なので、禁忌でお伝えした大原則に沿っています。痛みやしびれが増す場合はすぐに中止してください。
「運動の時間」を作らず、生活に組み込む
ストレッチがつづかない最大の理由は、「わざわざやる時間」を作ろうとするからです。とくに高齢の方は、運動だけのための時間はなかなか習慣になりません。
そこでおすすめなのが、すでにある生活の動作にくっつけることです。たとえば「買い物に出かける前に、ウォームアップとして膝抱えストレッチをする」と決めてしまう。こうすると、出かける前に体がほぐれて歩きやすくなるうえ、”ストレッチのためのストレッチ”にならないので続きやすくなります。
朝起きたとき、寝る前、買い物の前——その人の生活リズムの中に、自然に組み込める場所を見つけてあげてください。この「組み込む工夫」は、次の章でお話しする家族のサポートにもつながっていきます。
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コルセットを使うときに知っておいてほしいこと

コルセットは、脊柱管狭窄症の方によく処方される腰のサポーターです。腰を安定させて痛みを軽減する効果がある一方、家族として知っておいてほしいことが2つあります。
上下を間違えていないか確認してあげる
コルセットには上下の向きがあります。逆に装着してしまうと、サポートが効かないだけでなく、腹部への圧迫が不均一になってしまいます。
📝 訪問現場より
以前訪問した方で、「コルセットをつけたらお腹が痛い」とおっしゃっていた方がいました。確認してみると、コルセットが上下逆についていたのです。
その方はずっとそのままつけていたようで、サポートが効いていないどころか、腹部に不自然な圧迫がかかった状態になっていました。「正しくついているか」を一度確認してあげるだけで、防げることがあります。
帰省したときやそばにいるときに、一度向きを確認してあげてください。ほとんどのコルセットには「上」の表記があるので、正しい方向になっているかをチェックするだけで大丈夫です。
長期間ずっとつけていると体幹の筋力が落ちる
コルセットに腰を支えてもらい続けると、自分で体幹を支える筋肉が使われなくなり、筋力が低下しやすくなります。長期間・常時着用はこのリスクがあることを知っておいてください。
理想は「外出時や痛みが強いときに使い、家の中など安全な場面では外す」という使い方です。コルセットを外している時間に、前の章でお話しした膝抱えストレッチなどで体をゆっくり動かすことが、筋力を落とさないためにも大切です。
「痛いからずっとつけているほうが安心」という方も多いのですが、外すタイミングについては、担当の医師や理学療法士に相談しながら決めていくのが一番です。
「歩ける距離」を伸ばす歩行補助具の使い方【現場の工夫】
ストレッチと並んで、もうひとつ生活を大きく変えてくれるのが歩行補助具です。これは病院ではあまり詳しく教えてもらえない、現場ならではの工夫かもしれません。
ポイントは、最初の章でお話しした「前かがみで楽になる」原則を、歩くときにも使うことです。脊柱管は前かがみで広がるので、自然に前傾姿勢になれる補助具を使うと、神経の圧迫がやわらいで歩ける距離が伸びるのです。日本整形外科学会の資料でも、杖やシルバーカーを押して腰をかがめると下肢の痛みが楽になると説明されています(日本整形外科学会の資料より)。
具体的には、こういった補助具が前傾姿勢を作りやすく、相性がいいです。
✅ 前傾姿勢になりやすく相性のよい補助具
- シルバーカー(前傾して押す手押し車タイプ)
- 四輪歩行器(ハンドルを持って前かがみで押すタイプ)
- ショッピングカート(スーパーのカートで楽に歩けるのと同じ理屈)
特に、途中で腰かけて休める座面付きのタイプは、間欠性跛行のある方にとって安心感が大きく、外出のハードルをぐっと下げてくれます。歩行補助具の活用は転倒予防にも直結します。
📝 訪問現場より
以前担当した、ひとり暮らしの高齢男性のお話です。50mほど歩くと足がしびれて立ち止まってしまう状態で、300m先のスーパーへ行くのが「痛くてつらい」とおっしゃっていました。膝抱えストレッチを「買い物前のウォームアップ」として生活に組み込み、並行して介護保険で座面付きの四輪歩行器を導入しました。結果、休まずスーパーまで歩いて行けるようになり、「買い物が苦にならなくなった」と話してくれました。
そのとき必ず伝えたのは「これは完治ではなく、今後手術が必要になる時が来るかもしれない。通院は必ず続けてください」ということ。歩けるようになったからもう大丈夫、ではないのです。
歩行補助具は、しびれそのものを治す道具ではありません。けれど、「歩ける距離」と「外出する元気」を取り戻すための、とても心強い味方になってくれます。
👨⚕️ もくもくポイント
歩行補助具は「歩けないから使う道具」ではなく、「歩ける距離を伸ばすための道具」です。前傾姿勢を作れるものを選ぶのが、脊柱管狭窄症の方にとってのコツです。
家族ができる観察と補助【離れていてもできること】

ここまで本人ができることをお話ししてきましたが、ご家族にもできることがたくさんあります。むしろ、離れて暮らしていても、家族だからこそ気づけることがあります。
「歩ける距離」の変化を見ておく
脊柱管狭窄症で注目してほしいのが、休まずに歩ける距離が縮んでいないかです。
「前はスーパーまで休まず行けたのに、最近は途中で2回休むようになった」——こうした変化は、症状が進んでいるサインかもしれません。本人は毎日のことなので慣れてしまい、気づかないことも多いのです。たまに会う家族のほうが、こうした変化に気づけます。
帰省したときや電話のときに、「最近、買い物はどう?」「途中で休まず歩けてる?」とさりげなく聞いてみてください。距離の変化は、受診のタイミングをはかる大事な目安になります。歩く機会が減ると廃用症候群のリスクにもつながるため、早めの気づきが重要です。
「反らす動き」をしていないか見てあげる
禁忌の章でお伝えした通り、腰を反らす動きは禁忌です。でも本人は、良かれと思って反る体操をしていることがあります。
一緒にいる時間があれば、どんな運動・体操をしているか一度見てあげてください。もし腰を大きく反らす動きをしていたら、「それは反らさず、丸めるほうがいいらしいよ」とそっと伝えてあげる。これだけで悪化を防げることがあります。
ストレッチを「生活に組み込む」手伝いをする
ストレッチの章でお話しした「生活に組み込む」工夫は、ひとりだとなかなか続きません。ここで家族の声かけが効きます。
✅ 家族からできる声かけ・サポート例
- 「買い物の前に膝抱えやった?」と電話のついでに聞く
- カレンダーに○をつける記録を一緒に決める
- 帰省したときに一緒にやってみる
特にひとり暮らしの親御さんの場合、この「気にかけてくれている」というだけで続ける力になるものです。完璧にやらせようとしなくて大丈夫。続いていること自体を一緒に喜んであげてください。
いちばん大事なのは「通院を続けてもらう」こと
そして家族にお願いしたい、いちばん大事なことがあります。それは、親御さんが通院を続けるよう、後押ししてあげることです。
自宅でのストレッチや歩行補助具で調子が良くなると、「もう病院に行かなくていいかな」と本人が思ってしまうことがあります。でも、これらはあくまで症状とうまく付き合うための工夫であって、治療をやめていいという意味ではありません。今後、手術が必要な時期が来る可能性もあります。その判断は、やはり主治医にしかできません。
「調子が良くても、念のため病院は続けようね」——この一言を、家族から伝えてあげてください。本人だけだと億劫になりがちな通院も、家族の後押しがあると続けやすくなります。
👨⚕️ もくもくポイント
調子が良くなったときこそ、通院をやめてしまいがちです。でも手術の判断は主治医にしかできません。「念のため続けようね」の一言を、ぜひ家族から伝えてあげてください。
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まとめ
脊柱管狭窄症と診断され、「手術以外に何かできることは?」と悩むご家族へ。最後に、この記事の要点を整理します。
📝 まとめ
- ✅ 脊柱管狭窄症は「前かがみで楽になる」病気。腰を反らすと神経の通り道が狭くなり、前かがみになると広がります。この大原則が、すべての土台です。
- ✅ いちばん大事なのは「やってはいけないこと」を知ること。腰を反らす動きは禁忌。痛みやしびれが増えたらすぐ中止。良かれと思った運動が逆効果になることもあります。
- ✅ 合うか合わないかは、まず試して確かめる。仰向けで膝を抱えて楽になるなら、前かがみ方向のストレッチが合うサイン。代表は膝抱えストレッチです。
- ✅ 歩行補助具で「歩ける距離」は伸ばせる。前傾姿勢になれるシルバーカーや座面付きの歩行器は、間欠性跛行のある方の心強い味方になります。
- ✅ コルセットは正しい向きで、外す時間も作る。上下が逆のまま着けていると効果が出ないだけでなく、腹部に不自然な圧迫がかかることもあります。長期間の常時着用は体幹の筋力低下につながるので、外す時間も意識的に作りましょう。
- ✅ 家族にできることもたくさんある。歩ける距離の変化を見守り、反る動きに気づき、通院を後押しする。離れていてもできることがあります。
くり返しになりますが、これは「ストレッチで治す」という話ではありません。脊柱管狭窄症とうまく付き合いながら、歩ける距離を保ち、生活の質を落とさないための工夫です。そして、自宅でできることと医療は、どちらか一方ではありません。ストレッチも歩行補助具も続けながら、通院も続ける。この両輪で支えていくことが、親御さんの「自分の足で歩く生活」を守ることにつながります。
手術をすすめられて不安なときこそ、まずは家でできる一歩から。この記事が、その一歩のお役に立てればうれしいです。
・腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021(改訂第2版)
・日本整形外科学会 腰部脊柱管狭窄症(患者向け資料)
・厚生労働省 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023
・厚生労働省 高齢者を対象にした運動プログラム


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