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📋 この記事でわかること
- ✔ カメラやセンサーだけでは埋められない「もしもの時」の不安の正体
- ✔ セコムの高齢者見守りが、カメラ・センサーと決定的に違う理由(人が駆けつける)
- ✔ 訪問現場で見てきた、緊急通報・駆けつけサービスのリアルな実例
- ✔ どんな家庭に向いていて、どんな家庭には合わないのか
- ✔ 費用の目安と、始めるまでの流れ

庭で転んで起き上がれなくてなぁ。ボタン一つで来てくれたから、本当に助かったよ

離れて暮らしてると、毎日それが一番の心配で…。カメラはつけたけど、結局”見えるだけ”で、いざという時どうすればいいのか分からなくて
「離れて暮らす親が、家で倒れていないだろうか」——この不安は、見守りカメラやセンサーを設置しても、なぜか消えてくれません。カメラやセンサーは”異変を知らせる”ことはできても、その場に駆けつけてはくれないからです。
私は訪問リハビリの理学療法士として12年、これまで12,000件以上のお宅にうかがってきました。その中で、一人暮らしの高齢者が転倒したり急に具合が悪くなったりする場面に、何度も立ち会ってきました。
“気づく”その先まで——実際に誰かが家に来てくれる仕組みまで備えているのが、セコムのような駆けつけサービスです。この記事では、訪問現場で見てきた実例を交えながら、その違いと選び方をお伝えします。
カメラ・センサーだけでは埋まらない「もしもの時」の不安

離れて暮らす親のために、見守りカメラやセンサーを設置したご家庭は増えています。スマホで様子を確認できる安心感は確かに大きく、私も訪問先でよく見かけるようになりました。
ただ、しばらく使った娘さん・息子さんから、こんな声をよく聞きます。「映っているのは分かる。でも、もし倒れていたら、自分は何をすればいいんだろう」と。
これは見守り機器の弱点ではなく、役割の問題です。カメラやセンサーは「異変に気づく」ための道具であって、「その場に駆けつける」道具ではありません。気づいたあと、実際に動くのは、結局あなた自身か、近くにいる誰かなのです。
家の中だからこそ、転倒は起きている
「外に出なければ安全」と思われがちですが、現実は逆です。東京消防庁によると、令和5年に転倒で救急搬送された高齢者は6万7千人を超え、その約6割は自宅など居住場所で起きています(東京消防庁 令和5年データより)。
出典:東京消防庁「救急搬送データからみる日常生活の事故(令和5年)」
さらに、高齢者の救急搬送のうち約8割は転倒によるもので、屋内では居室・寝室での転倒が最も多いとされています(健康長寿ネットより)。つまり、毎日過ごしている見慣れた部屋こそが、最も転びやすい場所だということです。
私が訪問してきた中でも、ベッドから立ち上がろうとして、玄関でちょっと振り返って、廊下でスリッパが引っかかって——そんな”なんでもない動作”での転倒を数えきれないほど見てきました。
本当に怖いのは「気づかれないこと」
転倒そのものより深刻なのは、倒れたあと自力で起き上がれず、誰にも気づかれないまま時間が過ぎてしまうことです。
警察庁の集計では、令和6年に自宅で亡くなった一人暮らしの方は約7万6千人、うち65歳以上が約76%を占めます。さらに、亡くなってから発見されるまで1カ月以上かかったケースは、65歳以上だけで4,500人を超えています(警察庁 令和6年データより)。
出典:警察庁「令和6年中における警察取扱死体のうち、自宅において死亡した一人暮らしの者について」
カメラがあっても、その瞬間に家族が画面を見ているとは限りません。センサーが異常を知らせても、通知に気づいた家族が遠方にいれば、すぐには動けません。「気づく仕組み」と「来てくれる仕組み」は、まったく別のものなのです。
なお、認知症による徘徊や行動の変化が心配な場合は、見守りの考え方が少し変わります。そちらは「離れて暮らす親の見守り、どうしてる?(アイシル)」の記事で詳しく解説しています。この記事では、転倒・急病といった「倒れて動けない」場面に絞って話を進めます。
👨⚕️ もくもくポイント
「気づく仕組み」と「来てくれる仕組み」は別物です。カメラやセンサーを入れて安心しきってしまう前に、「もし倒れていたら、誰が来るのか」を一度考えてみてください。
セコムの高齢者見守りは何が違うのか

見守りサービスはたくさんありますが、セコムが他と決定的に違うのは「人が来る」という一点です。機器が異変を知らせるだけでなく、その先で実際にプロが駆けつける。ここがカメラやセンサーとの分かれ道になります。
具体的には、大きく3つの仕組みが組み合わさっています。
🆘
緊急ボタン
倒れたその場でボタンを押せば、プロが駆けつける
📡
人感センサー
動きのない異常を自動検知、確認に来てくれる
📲
安否確認
毎日の「元気のサイン」が離れた家族に届く
緊急ボタンを押せば、人が駆けつける
一番の柱が、緊急通報ボタンです。ペンダント型で首から下げられるタイプもあり、転倒したその場で押せば、セコムに通報が入ります。
通報を受けたセコムは、状況に応じて自宅へ駆けつけ、必要なら救急要請まで行います。「倒れて動けない」「電話のある場所まで這っていけない」——そんな、自分では助けを呼べない状況こそ、このボタンが効きます。
カメラやセンサーが”見守る側に気づいてもらう”のを待つのに対し、緊急ボタンは”本人の意思で確実に人を呼べる”。この違いは大きいです。
人感センサーが「動きのない異常」を拾う
ボタンを押せないケースもあります。気を失ってしまった、ボタンを身につけ忘れた——そんなときに働くのが人感センサーです。
居室や寝室に設置したセンサーが、一定時間まったく動きを検知しないと、セコムに通知が届きます。すると、セコムが「何かあったのでは」と自宅に確認に来てくれます。本人が何もできない状態でも、異常を拾って人が動く。これが二重の備えになります。
毎日の「元気のサイン」が、離れた家族に届く
3つ目は、日々の安否確認です。利用者が毎日きまった操作(端末のボタンを押すなど)をすると、その記録が離れて暮らす家族に通知される仕組みがあります。
「今日も元気にしている」というサインが毎日届く。これは、遠くに住む娘さん・息子さんにとって、想像以上に大きな安心になります。電話をかけるほどではないけれど、無事だけは毎日確認したい——その絶妙なニーズに応えてくれます。
「機器」と「人」がそろって、はじめて見守りになる
整理すると、セコムの見守りは「気づく(機器)」と「来る(人)」がワンセットになっています。
- 自分で押せるとき → 緊急ボタンで人を呼ぶ
- 自分で押せないとき → 人感センサーが異常を拾って人が来る
- 日常 → 安否のサインが家族に届く
カメラ・センサーが担うのは最初の「気づく」部分だけ。そこに「人が来る」を足したものが、セコムの見守りだと考えると分かりやすいです。
| カメラ・センサー | セコム(駆けつけ) | |
|---|---|---|
| 異変に気づく | ✅ | ✅ |
| その場に来てくれる | ❌ | ✅ |
| 屋外でも対応 | ❌ | ❌ |
| 救急要請まで対応 | ❌ | ✅ |
| 毎日の安否確認 | △ 一部 | ✅ |
👉 あわせて読みたい
12年の訪問で見てきた、セコムが助けた瞬間
ここまで仕組みの話をしてきましたが、いちばん伝わるのは実際の現場の話だと思います。私が訪問でうかがってきたお宅で、こうしたサービスが「あって良かった」と感じた2つのケースを紹介します。
脱衣場で転倒、身動きが取れなくなった——80代男性のケース
📝 訪問現場より
80代・一人暮らしの男性のお宅でのことです。この方は、セコムの緊急通報ペンダントを入浴前後も外さず身につけていました。「面倒でも、これだけは外さないようにしている」と話していたのが印象に残っています。
ある日、脱衣場で足を滑らせて転倒し、自力では起き上がれなくなりました。脱衣場は狭く、壁や洗濯機に挟まれた状態で身動きがほとんど取れない。電話のある場所まで這っていくこともできない状況でした。
それでも、身につけていたボタンを押すことができ、セコムが駆けつけてくれました。後日うかがったとき、「あのボタンがなかったら、どうなっていたか分からない」としみじみ話してくれました。
脱衣場や浴室まわりは、濡れた床・段差・狭さが重なる転倒の多い場所です。倒れた場所が狭ければ狭いほど、自力での対処は難しくなります。緊急ボタンを「外さない習慣」にしていたことが、このケースでは決め手になりました。
👨⚕️ もくもくポイント
緊急ボタンは「転ぶかもしれないとき」だけつけるものではありません。脱衣場・トイレ・台所——倒れやすい場所ほど、身につけたままにしておくことが大切です。
毎日の「無事」が家族に届く——日常の見守りのケース
📝 訪問現場より
別の一人暮らしの利用者さんのお宅には、安否確認の端末と、寝室・リビングの人感センサーが入っていました。この方は、毎日「元気ですよ」を伝えるボタンを押すのが日課になっていました。押すと、その記録が離れて暮らす娘さん・息子さんに通知される仕組みです。「毎日これを押すのが、子どもとの約束みたいでな」と話していたのが心に残っています。
加えて、寝室とリビングの人感センサーが、一定時間反応しないとセコムに通知が行き、セコムが家まで確認に来る仕組みになっていました。ボタンを押せる元気なうちは家族に安否が届き、もし押せない状況になってもセンサーが拾う。この二段構えが、本人にも家族にも安心を与えていました。
私が見ていても、この「毎日つながっている感覚」は、ご本人の生活の張りにもなっているようでした。見守りは、ただ安全を守るだけでなく、離れた家族との細い糸をつなぎ続ける役割も果たすのだと感じます。
👨⚕️ もくもくポイント
毎日ボタンを押す行為が、「子どもとの約束」になっている——見守りは安全のためだけじゃなく、離れた家族との細いつながりを毎日更新する仕組みにもなります。
こんな家庭に向いている・向いていない

どんなに良いサービスでも、すべての家庭に合うわけではありません。訪問現場で見てきた立場から、正直に「向く・向かない」をお伝えします。
向いているのは、こんな家庭
次のような状況なら、セコムの見守りは特に力を発揮します。
特に、転倒リスクのある方ほど備える意味は大きいです。転倒で股関節を骨折した高齢者の約半数は、治療やリハビリを経ても以前のようには歩けなくなるとされています(MSDマニュアル家庭版より)。倒れたあといかに早く対応できるかが、その後の生活を大きく左右します。理学療法士として現場を見てきて、ここは強く実感する部分です。
向いていない・注意が必要なケース
一方で、次のような場合は、別の選択肢も検討したほうがいいかもしれません。
- 認知症の徘徊・行動変化が主な心配:転倒対応よりも「どこにいるかを把握する」見守りのほうが合います。GPSやセンサーを活用した「離れて暮らす親の見守り、どうしてる?(アイシル)」の記事が参考になります。
- 毎月の費用が負担に感じる:駆けつけサービスは機器の設置費や月額料金がかかります。「そこまでは必要ないかも」と感じるなら、まずカメラやセンサーなど手軽な見守りから始めるのも一つの考え方です。
- 親本人が「監視みたいで嫌だ」と強く抵抗する:本人が納得しないまま導入しても長続きしません。後ほど触れますが、本人がメリットを実感できる形で話を進めることが大切です。
👨⚕️ もくもくポイント
心配の中心が「転倒・急病」なのか「認知症・徘徊」なのかで、選ぶ見守りは変わります。まず「何がいちばん怖いか」をご家族で言葉にしてみると、必要なサービスが見えてきます。
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費用と始め方

最後に、気になる費用と、実際に始めるまでの流れを整理します。
費用の考え方
セコムの見守り(ホームセキュリティ)は、大きく分けて次の費用がかかります。
- 初期費用:機器の設置・工事にかかる費用
- 月額料金:見守り・駆けつけサービスの利用料
料金は、買い取りプランかレンタルプランか、どんな機器を組み合わせるかによって変わります。一般的にレンタルなら初期費用を抑えやすく、買い取りなら月額を抑えやすい傾向があります。
正確な金額は住まいの状況や希望するサービス内容で変わるため、最新の料金は公式サイトで確認するか、無料の資料請求・見積もりで把握するのが確実です。「思っていたより手が届く」と感じる方も、「やはり相応にかかる」と感じる方もいますが、まずは正確な見積もりを取ってから判断することをおすすめします。
始めるまでの流れ
申し込みから利用開始までは、おおまかに次のステップです。
無料で資料を取り寄せ、サービス内容と料金を確認
住まいの状況や心配ごとを伝え、機器・プランを決める
機器の取り付け(プランにより数時間程度)
緊急ボタンやセンサーが稼働し、見守りスタート
いきなり契約ではなく、まず資料請求や相談から始められるので、「うちの場合はどうなるか」を知るだけでも一歩前進です。
親本人に納得してもらうコツ
導入でつまずきやすいのが、親本人の「見張られるみたいで嫌だ」という抵抗です。
このとき効くのは、「あなたのため」ではなく「私たちが安心したいから」と伝え方を変えることです。「お父さんが心配だから」ではなく、「離れていると私たちが不安で。毎日無事が分かるだけで、こっちが安心できるんだ」と。本人を守る話ではなく、家族の安心の話にすると、受け入れてもらいやすくなります。
実際、エピソードで紹介した男性も、最初は乗り気でなかったそうですが、毎日のやり取りが家族とのつながりになり、今では「これがないと落ち着かない」と言うまでになりました。
👨⚕️ もくもくポイント
「あなたのために入れたい」より「私たちが安心したいから」のほうが伝わります。本人を守る話ではなく、家族の安心の話にすると、案外すんなり受け入れてもらえることが多いです。
まとめ
離れて暮らす親の見守りで、いちばん大切なのは「気づくこと」と「来てくれること」をセットで備えることです。
📝 まとめ
- ✅ カメラ・センサーは「異変に気づく」道具。でも、その場には来てくれない
- ✅ セコムの見守りは、緊急ボタン・人感センサー・安否確認で「気づく」を支え、さらにプロが駆けつける「来てくれる」を備えている
- ✅ 一人暮らし・遠距離・転倒や持病の不安がある家庭ほど、駆けつけの価値は大きい
- ✅ 認知症の徘徊が心配なら、別の見守りサービス(アイシルなど)のほうが合うことも
- ✅ 費用は状況で変わるので、まずは無料の資料請求で「うちの場合」を知ることから
訪問の現場で、私は「あのボタンがあって助かった」という声を何度も聞いてきました。倒れたあと、どれだけ早く誰かが来てくれるか——それが、その後の生活を分けることを、嫌というほど見てきたからこそ、お伝えしたいと思いました。
すべての家庭に必要なものではありません。でも、「倒れても誰も気づかなかったら」という不安が頭をよぎるなら、選択肢の一つとして知っておく価値はあります。まずは資料を取り寄せて、ご家族で話してみてください。
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・東京消防庁「救急搬送データからみる日常生活の事故(令和5年)」
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・警察庁「令和6年中における警察取扱死体のうち、自宅において死亡した一人暮らしの者について」
・MSDマニュアル家庭版「高齢者の転倒」


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